【コーヒーが好きです。vol.3】Let It Be Coffeeがお店を “我が家” と呼ぶ理由。

美味しいコーヒーと、そうでないコーヒー。その違いは “人” にあると思う。

美味しいと感じるコーヒーには、淹れてくれるバリスタの人柄や想いが滲み出ている気がするんだ。お店を営む彼らに対して、コーヒーをとりまくあれこれについてとことん聞いてみたい。

コーヒーを淹れる人にフォーカスしたシリーズ【コーヒーが好きです。】。第3弾は、二子玉川に店舗を構える『Let It Be Coffee』。

vol.3 Let It Be Coffee @二子玉川

今回お話を聞くのは、オーナーご夫婦であるテツオさんとモトコさん。

<Inspired by STARBUCKS>の立ち上げ、<BLUE BOTTLE COFFEE>の清澄白河店の立ち上げを経て、2018年2月に二子玉川にて『Let It Be Coffee』をオープン。

店名の “あるがままに” という言葉には、人・モノがそれぞれ持つ個性をそのままに、そこから新たなつながりを生み出したいという想いが込められている。

定番のLet It Be Blendはバランスがよく、後味にほどよいベリーの甘みが広がる。毎日のように飲みたい一杯だ。

自分たちらしいモノ、自分たちの好きなモノに囲まれたい

テツオさん、モトコさんのお2人が慣れ親しんだ二子玉川という街。この地で2018年にオープンした『Let It Be Coffee』は、当初から一貫して “自分たちらしいお店をすること” を考えていたという。

「私たちは2人とも二子玉川のスターバックスで働いていました。かれこれもう10年ほどこの街にお世話になっています。

二子玉川といえば駅周辺は商業施設が多く栄えているイメージですが、通りを一本入ればのどかな商店街があったりと、ローカルな雰囲気が残っているんですよね。

だから、お店を出すときは二子玉川が良いよねと話していました。

スターバックス、ブルーボトルコーヒーと会社勤めをしてきたこともあって、独立するときは好きなことを好きなときに、好きな人たちとやりたいと常々思っていて。

だから、我が家(Let It Be Coffee)にあるマグカップやコーヒーなどは全部、自分たちの好きなモノなんです」

店内を見渡してみると、ネイビーやホワイトのカラーリングが目立つ。エスプレッソマシンに至っては、前面がネイビーのカスタマイズだ。

「エスプレッソマシンもカスタマイズ して、この色にしました。色の理由は単純に、私たち2人が好きな色だからです。

自分たちの “好き” の延長線上にこの我が家があると思っているので、ホワイトやネイビーのカラーにしています」

好きなモノに囲まれて日々を暮らす。太陽が差し込む店内は、そんな2人の暖かさをより一層際立たせているように思える。

「こんなコーヒーがあるんだ」と、衝撃を受けた一杯

お2人とも元々はスターバックス、ブルーボトルコーヒーで働いていた生粋のコーヒーラバー。コーヒーを突き詰めるようになったきっかけはいったい?

「私たちが当時勤めていたスターバックスで、Inspiredという新業態が立ち上がったんですね。そのときに、社外のコーヒーを学ぶ機会があったんです。

そのときにお世話になった入谷にある『DAVIDE Coffee Stop』の松下さんに淹れてもらったエチオピアのエスプレッソが、それはそれは衝撃的で。

こんなコーヒーがあるんだと驚きました。自分のなかにあるコーヒーの概念が大きく覆されたというか、例えるなら、壊されたという感じで」

入谷にある『DAVIDE Coffee Stop』のオーナーバリスタ、松下さんに淹れてもらったエチオピアのエスプレッソが思い出の一杯というテツオさん。

「当時『OMOTESANDO COFFEE』で働いていらした三木さんのコーヒーが思い出の一杯です(現名称は『KOFFEE MAMEYA』)。

こちらのお店きっかけで東京のスペシャルティの個人店を巡りはじめ、だんだんとコーヒーが好きになりました」

「OMOTESANDO COFFEE(現KOFFEE MAMEYA)」の一杯がきっかけだと話すモトコさん。

日本のコーヒーシーンに大きな影響をもたらした “サードウェーブコーヒー” というジャンル。

産地や農園にこだわって味を追求する新しいコーヒーの形は脈々と受け継がれ、各地で新たなムーヴメントが巻き起こっている。

ただ、Let It Be Coffeeのコーヒーはあえてバランスを意識。飲みやすさを重視しているようで。

「二子玉川って、スターバックスやチェーン店のコーヒー屋さんが多い街なんです。私たちがお店を始めるまで、スペシャルティコーヒーのお店がなくて。

それもあって我が家では、お客さんがエスプレッソやラテを飲んだときに『はっ』とするようなコーヒーを作りたかったんですよね」

ミルクとコーヒーの甘さがマッチした、絶妙なラテ(¥520)。

「そこでお願いしたのが、前職で一緒に働いていた仲間であり絶大なる信頼を置いている蔵前の『Coffee Wrights』(コーヒーライツ)さんです。

メインのLet It Be BLENDには、グアテマラ、ブラジル、エチオピアの3種類の豆をブレンドしています。

エチオピアはナチュラル製法といいベリーのような甘さが特徴なので、コーヒーらしさを保ちながら、後味にやわらかい甘みが残るようにしています。

普段からコーヒーを飲むお客さんにも馴染みやすいコーヒーだと思いますね」

ふらっと遊びに来たくなるような空間を。

地元のお客さんだけでなく、遠方からインスタグラムを見てやってくるお客さんも多いLet It Be Coffee。お客さんとの関わりから、新しいムーブメントが生まれることも多いという。

「変な言い方になってしまうかもしれませんが、私たちの感覚としては “接客をする” というよりも、家に友達を招き入れるようなイメージです。

私たちがこのお店を “我が家” と呼ぶのもその一環。自分たちを等身大で見たときに、お店という言い方がしっくりこなかったんですよね。

だからお客さんにも、お店に来るというイメージよりも、私たち2人に会いに来たいとか、遊びに来たくなるような、そんな空間にできたら嬉しいよねとよく話しています」

奥に見えるのは『flower shop VOICE』が手がけた生花。これもLet It Be Coffeeのお2人が好きなモノの1つだ。

お店のレイアウトもコの字型で、カウンターからお客さんの様子が見渡せるようになっている。

「お客さん同士で会話していただいたり、私たちと話したりという、ある種相席しているような状態を作りたくて、このようなレイアウトにしました。

今のご時世ではなかなか難しいですが、お客さん同士で新たなつながりができたりと、そんな空間を目指しています」

Let It Be Coffeeが想う、コーヒーの “美味しさ”とは

お2人に、コーヒーの美味しさについて聞いてみる。

「美味しいコーヒーって実は、レシピよりも、“誰が” 淹れてくれたとか、“誰が” 豆を焼いてくれたのかというように、誰が関わっているのかが重要だと思います。

正直、スペシャルティコーヒーってどのお店も美味しいんです。みんなコーヒーが好きですから。

そのうえで美味しいコーヒーとはという質問への回答となると、行き着くのはやっぱり “人” かな、と思います。あの人がいるからお店に行くとか、あの人が焼いた豆を使いたいとか」

プライベートでも仲良しだという<MILK TEA SERVICE®︎>の須藤さんとのコラボTシャツ。

最後にお2人に、今後の目標を聞いてみた。

「そうですね、やっぱりこの場所で長くお店を続けたいと思います。理想としては40年くらい。

我が家があるこの商店街は古くからあるお店が多いので、地元の方と一緒に、地域に根づくお店になりたいですね。

とにかく1年でも長く、バリスタをやっていたいです」

大好きな人・モノに会える場所として

Let It Be Coffeeのお2人はとても爽やかに、お店のこと、コーヒーのことについて教えてくれた。

そこで気づいたのは、本当にこの我が家が好きなんだということ。だからこそ、ここは多くの人に愛されているんだと実感した。

好きな人と好きなモノに囲まれて生活をする。その姿勢から学べる部分はとても多い。

なんだかまた、コーヒーが飲みたくなった。

※撮影時のみマスクを外しています。また、アルコール消毒、三密の回避、検温等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで取材を実施しています。

今回訪れた場所

■Let It Be Coffee(レットイットビーコーヒー)

二子玉川駅北口から徒歩5分の二子玉川商店街通りにある「Let It Be Coffee」。店名の由来でもある “Let it be”(あるがままに)の言葉どおり、店主のモトコさんとテツオさんの自然体な姿がとても魅力的なカフェで、お2人のファンになり通う方も多いんだとか。コーヒーはもちろん、フードメニューも充実で、あんバターサンドは格別の美味しさ。最新情報はInstagramをチェック。

住所:東京都世田谷区玉川3-23-25 ビーンズ二子玉川102

Instagram:@letitbecoffee

※営業時間や定休日などは上記Instagramのご参照をお願いします。

記事の創り手について

■ヒロウチ マサフミ – 取材・執筆

96年、東京生まれ。茨城で育ち、神奈川で大学時代を過ごした社会人2年目。

Instagram:@masafumihirouchi

■シミズ シュン – 撮影・編集

チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らが楽しく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切にして、日々を生きています。

Instagram:@shun_booooy

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2021-01-09|
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