僕らが過ごす時間のなかで、音楽は暮らしを豊かにしてくれる欠かせない要素の1つだ。
楽しいとき、悲しいとき、コーヒーを飲むとき、運動をするとき。色々な気持ちやシーンに音楽は寄り添う。
その1つひとつにぴったりと合った曲を聴くことができたら、その時間はもっと有意義で、豊かなものになるんじゃないかな。
けれど、星の数ほどある音楽のなかからぴったりの曲を見つけるなんて至難の業なんじゃないか…?
そんな僕らに、シーンに合った音楽を教えてくれるのがハローさんだ。
インスタグラムで数々の音楽を紹介している彼は、そのセンスと音楽への愛情で魅力に溢れた素敵な選曲をしてくれる。
さあ、今回はどんな曲に出会えるんだろう。さっそくハローさんに教えてもらおう!
最下部に今回のプレイリストを載せています。 ぜひ最後までたのしんでくださいね! |
21年2月「冬の終わり、春の始まり」
季節の果物、季節の花。そのときだけしか味わえないものと違って、音楽はいつでも聴けてしまいます。
でも、形の無いものを季節と結びつける感覚って、とても豊かじゃないですか?
今回の選曲は、そのときどきの空気や気温をイメージしやすい楽曲たちです!
別の季節を歌っていても、冬から初春を思わせるような曲を集めたので、ぜひぜひたのしんでくださいね!
1. She Told Me, She Told Me – Marcos Valle
冬の冷たい空気さえも、愛おしくなってしまうような1曲。
素朴だけどこのうえなく美しい声の重なり、ぽろぽろと響くピアノ。ふくよかで流れるようなバイオリンたち(擦弦楽器といいます)。
はじめの1曲は、大好きなブラジル音楽からマルコスヴァーリと奥様アナマリアによる珠玉のデュエット。
冬に1968年のブラジル作品を愛でるチトセ読者のみなさん、素敵。
2. 冬の足 – WANG GUNG BAND
『WANG GUNG BAND』は2020年にこの編成で産声をあげた、『バレーボウイズ』で活動されていたシュウタネギ(杉本周太)さんの新バンド。
メンバーにはご存知『浪漫革命』の方々も。
聴けばひとたび、自分のまわりのがしなやかな空気に変わるような。
フォーキーなサウンドが心地良い、これからの活動をぜひ注目していただきたいです!
応援していきたいな〜!
3. Marigolds – Early Eyes
マリーゴールドの咲き始めは5月から。まだまだ寒い日が続くけど、あったかい季節をちょっと夢見たいときに聴きたいな。
この楽曲も「冬に聴きたい」と言われると、なんとなくそんな気もするかも!
そんな感覚をプレイリストを通じて共有できたらとても嬉しいです。
たっぷりとしたピアノから始まって、どうやったって体が動く展開へ!
最高でしょ〜。
4. Always on My Mind – Jonathan Ogden, Joe Bae
ちょっと後ろに引っ張られるような、このグルーヴ。
決して遅れているわけではなく、確実に前に進んでる。
レイドバックしたリズムが大好きです。
普段はグラフィックデザイナーとして活躍する『Jonathan』。
自身が手がけるビジュアルアートに音楽をつける、自分の感覚やセンスをすべて1つの作品に落とし込めるなんて、羨ましい。
やわらかな声をたのしんでくださいね。
5. Snow Men – 星野 源
説明不要の国民的スターは、ブラックミュージックが誰よりも好き。
『Jonathan』の曲の次に、真っ先に思いついたのが〈Snow Men〉。
ネオソウルへの愛が溢れた一曲だけど、誰も置いてきぼりにすることはしない。
彼の声と作り上げるメロディーはみんなの心に寄り添うんだからすごい。
ただただすごい。
あと、ギターだけに耳を持っていくのもおすすめ!
6. CHOCOLADY – AKMU
もちろん選曲します! チョコレートにまつわる曲を2曲。
『AKMU』はあの『BLACK PINK』が所属するYGという事務所に所属する異色の兄妹ユニット。
2人の素晴らしい歌唱力と作曲センスはもちろんですが、後ろに流れるのが生のバンドっていうところが最高なんですよね!
日本と韓国で、英語の発音が違うのも発見があってたのしい!
7. チョコレートボックス – 杏沙子
ルーツは松田聖子さん! チトセ読者のみなさんに、刺さったら嬉しいアーティストの1人。
そのポップセンスに虜になって、昨年リリースされた〈ノーメイク、ストーリー〉もたくさん聴きました。
キュートさとリアルが同居するこの楽曲が特に好きです。
冨田ラボが編曲を手掛けている白眉の1曲!
8. Under The Moon – Snowk, J. LAMOTTA すずめ
イントロから雪が降ってるようなイメージ! ピアノのキラキラ感がそうさせるのかな…。
『Snowk』は雪国生まれのDJ/プロデューサー・Yutaka Takanamiと、Fuminori Kagajoによる2人組の音楽プロジェクト。
フランスのレーベルからオファーを受け、世界の公式プレイリストに入ったと思えば、コペンハーゲンのレーベルからリリースなど世界を股にかけて活動。
今知っておくべきミュージシャン。ちなみに『J. LAMOTTA すずめ』はイスラエルのアーティスト。
9. カフェイン中毒 – kiki vivi lily
コーヒーでも飲みましょ。ひとやすみの1曲。
大好きキキビビさん! 今までの曲と比べて、音の数だったり密度が薄いのが分かりますか〜?
ここ数年海外のヒットチャートにも(良い意味で!!)、“スカスカ感” を狙った楽曲が増えました。
たくさんの音がいっぱい散りばめられているJPOPと比較して聴いてみると、新しい発見があるかも!
〈Brand New〉のライブバージョンが最近のお気に入り! Youtubeでぜひ!
10. Happy Days – CORY HENRY, The Funk Apostles
ほっと一息ついたところで、ハピネス溢れるあったかい1曲をどうぞ!
ハモンド・オルガンの名手『CORY HENRY』。
体が勝手に動きだすようなゆったりなファンク!
あったかくなってきたら外で聴きたい!
そうだ、星野源さんの〈さらしもの〉、CORY HENRYの〈NaaNaaNaa〉を、聴き比べてみてください!
リスペクトを感じられるはずですよ〜!
11. From Home – NCT U
個人的にとっても選曲したかった1曲!
韓国のアイドル『NCT U』。これが超名曲なのです!!
中国語、日本語、英語 、韓国語、と多国籍なNCT Uならではの歌詞に、甘美なコーラスワーク。
アイドルのバラードって侮れないな〜となって欲しい願いを込めます(笑)。
歌手を夢見て集まったメンバーが家族になれたという曲。
卒業とかね、出会いと別れの季節にぜひ。
12. Take Me Home, Country Roads (ft.Waxahatchee) – Whitney Houston,Waxahatchee
原っぱに寝っ転がりたくなるようなこの感じ。だけど、サスペンダーにシャツはかっちり。
ジャケットを羽織っているような上品さもあるんだよな。つい最近リリースされた見事すぎるカバー!
『Whitney Houston』も『Waxahatchee』もおすすめですので、あったかくなったらぜひお聴きください!
13. 明日あたりはきっと春 – ティン・パン・アレー
あたたかい風は吹いてきたけれど、ちょっとまだ寒さが残る、春の1曲です。
実はこの曲、歌詞があって。
元は、あの伝説のバンド『はっぴぃえんど』の楽曲なのです。
歌詞をちょっと音読したくなるくらい素敵な歌詞なので、合わせてチェックしてみてくださいね!
14. 春を夢見る – モノンクル
ラスト2曲は、大好きな曲で結ばせていただきたいと思います!
聴いていて、こんなにも色鮮やかな世界に潜り込めるのは、『モノンクル』が一番かもしれない。
詞、音、自分の中の感性をぐっと広げてくれたのはモノンクル。
みなさんにとって、この楽曲がいい出会いとなるといいな。
15. 早春 – KIRINJI
「東の風 待ちわびて 石を投げる日々 足もとをごらんよ」
歌詞の一節ですが、早くあったかい風が吹いてきてほしいコロナ禍の今、じわっと沁みる。
足もとには一生懸命に花が咲いていて。
シンプルに心が動かされるって、こういうことだと思うんです。
最近はキャッチーな早いテンポの曲がどうしても流行るけど、一度立ち止まって聴いてみて!
ハローが名曲を保証します◎
プレイリストが僕らの暮らしを彩っていく。
apple musicのプレイリストはこちら!
ハローさんのプレイリストを100%楽しむポイント、それは “シャッフルせずに最初から聴く” こと。
曲の終わり方も含めた “繋ぎ” を大事にして、全体の流れを考えて作ってくれている。
音楽の楽しみ方に、“文脈” があることを感じながら、ぜひ1曲目から味わって聴いてみてほしいな。
来月はどんな曲に出会えるんだろう。新たな音楽に触れることができるその日を楽しみに、今日も1曲1曲を味わおう。
僕らの友達について
■ハロー
インスタグラムとテレビ番組を中心に、国境も時代もジャンルも飛び越えて、あなたにぴったりな音楽を紹介しています。チトセ読者のみなさまへ、ばちっとハマるようイメージを次々と膨らませつつ、逃さないようにと、とても楽しいひとときでした! プレイリスト作りは、曲順にストーリーや意味合いが込められるのがとても楽しいところ! ぜひコメントと合わせてどうぞ。 Instagram:@hello_musiikki |
記事の創り手について
■サカモト タクミ – 取材・執筆
服や音楽、キャンプにバイク、興味のあるものは数知れず。”好き” と ”知りたい” の幅だけ人生は楽しくなる、そう考えています。読者の方にもそう感じていただけるよう、自分が好きと思うものはとことん、まだ知らないものははじっくりと、人生が豊かになるような記事を自分の言葉と感性でお伝えしていきます。 Instagram:@sktt99 |
■シミズ シュン – 編集
チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らがたのしく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切にして、日々を生きています。 Instagram:@shun_booooy |
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