クリスマスの懺悔と、僕らが向かう場所。

クリスマスは誰にもやってくる

毎年この時期になると流れる有名な曲の、2番か3番の歌詞だ。

じつは、僕たちは”誰にもやってくる”ものをもう1つ知っている。

生まれてから幾年月、やっと気づいた。

クリスマスとは、死だ。

クリスマスは懲りずにやってくる。

クリスマスは、1年の反省と後悔の日だと思う。今年も彼女、できなかったな。あそこで告白していたら。あのとき話しかけていたら…。

なんて思いながら、来年の今日への決意を固める一日だ。誰かと過ごそうにも、友達はみんな彼女と過ごすらしい。

だけど、折角のクリスマス。拗ねるだけで終わらないのがシティボーイってやつ?

くたびれたスーツと心は脱ぎ捨てて、一人で街に繰り出そう。

僕らが向かうべき、等身大の居場所。

街に溢れるカップルの波は、まるで海。憎悪と嫉妬の炎を燃やしては、圧倒的な虚しさで鎮火する。

そんな僕らが向かう先なんて、そういくつもない。

1.牛丼チェーン店

席についてほっと胸を撫でおろす。ここなら多分、忌まわしきカップル達は来ないだろう。

クリスマスだからって理由をつけて、ちょっといい牛丼を頼んでみたりして。

高菜明太マヨ牛丼、1つください。

…並盛で。

2.大手ショッピングモール

いつの間にか自分がターゲット層から外れてしまった服屋を横目に、なんとなく雑貨屋を見たりして時間を潰す。

これ欲しいな。多分使わないけど。ああ、カップルだ。…中学生なら大目に見てやろう。部活頑張れよ。

3.イルミネーション

心の強い君か、痛みで成長する君におすすめの場所。屈辱という名のガソリンで”理想の来年”への燃料にするのさ。

どんなに居心地が悪くとも、この目に刻み、闘志を燃やせ。

やっぱキツい。帰りたい。

4.行きつけのBAR

そんなところがあったら、彼女なんてとっくにいるだろう。

良いクリスマスを。

道の途中、ふと幸せそうなカップルを見つけてしまう。クリスマスのおかげで誰かが幸せになるのなら、案外悪い日じゃないのかも。

なーんて思えたことに小さな歓びを感じつつ、一人帰路につく。一番落ち着くのはなんだかんだ言っても自分の家だろうな。

家族から注がれる、「あんた今年も彼女いないの?」みたいな視線を避けつつ、コンビニで買ってきたおやつを食べて、ホームアローンとか見て、あったかいお茶なんかも飲んで、ゆったりと過ごす。

うーん、幸せ。

世の中は彼女持ちのシティボーイばかりじゃない。何者でもなければ彼女もいない男も沢山いる。

だから、安心してほしいわけじゃないが、きっと焦る必要はない。

むしろ他の人の幸せも切に願って過ごしていきたいな。でも、来年こそは彼女と過ごしたいな。

…なんて思う、今年のクリスマスでしたとさ。

Merry Christmas!

Share
2018-12-23|タグ: ,
チトセSNS更新中!
関連記事