スケボーを始めてぶつかる壁

スケボーってかっこいいよね。

たまたまInstagramを眺めていた僕は、タイムラインに流れてきた”そいつ”に目を奪われた。

クールな顔をしてボードを乗りこなすその姿はカッコ良さを通り越して、憧れを抱いた。

あんな風にカッコよくスケボーを乗りたい、そう思って僕はボードを買った。

今日もルイといつもの公園にきた。今回の目標はスケボーの定番、”オーリー”を完成させることだ。

オーリーはスケボーを始めた人たちにとって、必ずやってくる壁。いつもチャレンジしているんだけどなかなか完成には程遠くて…。

だけど今日こそは、オーリーを完成させたい。

今日も元気に練習日和

左:ルイ、右:ユウキ

いつもの公園に今日もルイと練習に。大学からの親友同士、気心は知れていて何をするにも感覚が合う。

「今日はいけるっしょ!」なんて、根拠のない自信だけは一人前に持っているのが僕たち。

シューズの靴ひもをしっかり結んで、事前の準備運動は念入りに。ケガをしたら元も子もないからね。

それじゃ、練習開始だ!

簡単そうに見えて実はむずかしいオーリー

自然に滑ることはできるようになったけど、オーリーはどうしたって難しい。独特のジャンプのタイミングに、下半身の使い方が慣れない。

何回やってもうまくいかないんだ。頭ではイメージできるんだけど、身体が追いついてこない…。

今日こそオーリーを完成させたいけど、一朝一夕では身につかないことぐらい分かってる。んー、どうしたものか…。

知らない技を華麗にやってのける彼らは本当にかっこいい。

ファッションもスタイルも、スケボーをしている姿がなによりかっこいい。僕らが目指しているのはこういうかっこよさなんだ。

はあ、あんな風になりたい…。て、あれ、目が合ったぞ。近づいてきてる?

「一緒にスケボーやるかい?」

声をかけてくれたのは、この公園でよくスケボーをしているというヒロキさんとユウヤ。

2人でやっていてもらちが開かないと感じていたから、ここはひとつ頼ってやってみようと思い、お願いした。

「よろしくお願いします!」

オーリーは1日にしてならず。反復あるのみ!

「オーリーはな、こうやって…」

1つ1つの動作を、基本から教わる。やはり、できる人から説明を受けながら練習するのは理解度が変わってくるな。

ヒロキさんはさも簡単そうにスケートボードを操った。その動きはとてもきれいで、思わず見とれてしまう。

思わず「かっこいい…」と口に出してしまう。ヒロキさんのオーリーはまさにお手本、と言ったような感じだ。

僕とルイは彼が教えてくれたように真似をした。うん、なんだかわかってきたような気がするけど、イメージが先行するばかりで完成にはほど遠い。

姿勢が悪く、カッコ悪い。失敗が続くと集中力も切れてくる。

んー、やはり今日も完成はむずかしいんだろうか…。

うまくいかないからこそ、スケボーは面白い。

なかなか上達しない僕らを見かねてヒロキさんからアドバイスが飛んできた。

なんでもオーリーは、飛ぼうとする意識と、ボードを摺り上げる足を意識すると良いらしい。気を抜くと忘れちゃうんだよな。

僕らはそのコツを意識して練習した。さっきと違って、少しずつ、オーリーの形になってくるのがわかってきた。

徐々に摺り上げる足のタイミング、テールを蹴るタイミングを掴めてきた気がする。

iPhoneで動画を撮ったりして、客観的に自分のフォームを分析してみたり。素人なりに、もっと成功に近づくための方法を自分で考えた。

そして、時はきた。

練習すること4時間。努力の末に達成したオーリーに、思わず顔がニヤけてしまった。

また今日もできないのか…となかばあきらめていたんだけど、パークが閉まるまで残り15分のところでメイクすることができて本当によかった。

この感覚を忘れないうちに、また近々滑りにこよう。

スケボーと彼らが教えてくれたこと。

そして、パークは営業終了の時間。帰り支度をして、駅への帰路につく。

「スケボーってさ、いつまででもできるよな。」

「わかる。いつも日が暮れて「あれっ、こんな時間までやってたの?」って毎回思うんだよね。」

と、ヒロキさんとユウヤが楽しそうに話している。

そう。いつのまにか、時間に縛られて、SNSに縛られて、純粋に目の前のことを楽しむというシンプルなことを忘れていた気がする。

今日僕らが2人から得たことは、スケボーの知識でもスキルでもなく、「生き方」だったんじゃないかって思う。そう考えると、スケボーって奥が深い。

2人にもう一度会ったときにきれいなオーリーを見せられるよう、僕らはまたこの場所へ行く。

たった今、そう決めた。

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