【20代営業マンのグルメ開拓記 vol.2】パティと野菜の奥に秘められた旨辛ソースにかぶりつく

日々仕事に追われる毎日。課されるノルマ。社会の荒波に揉まれる。

そんなどこにでもいるサラリーマンの自分には、日々のモチベーションがある。

それは、おいしいものを心ゆくまで味わうこと。

言うなれば、誰にも邪魔されない自分だけの楽園。 食への探究心は人一倍あると自負している。

このシリーズは、20代営業マンのカツノリが日本全国のグルメを食べ歩く日々を記録した物語である。

vol.2 Jack37Burger

今回降り立ったのは、オフィス街の雰囲気と下町の雰囲気が交わる街、小伝馬町。

対照的な空気が不思議と調和しているこの街には、その空気に誘われるかのように老舗や新進気鋭の飲食店が点在している。

今回目をつけたのは、「ハンバーガー」。

1940年代にアメリカ軍によって日本に広められて以来、今や日本の国民食に勝るとも劣らない、洋食代表の一角。

ここ小伝馬町にハンバーガー専門店として名をとどろかせている店がある。「Jack37Burger」だ。

ハンバーガー特集の雑誌が出版されれば、必ずと言っていいほど掲載されているお店。

小伝馬町駅から馬喰町駅方面に伸びる国道8号線から、1つ西の道沿いにお店はある。

閑静な通りに輝くハンバーガーの看板が目印だ。早速入店してみよう。

席の総数は全部で16席。店内の壁にはアメリカ調のプレートやハンバーガーの絵が飾ってあったり、オーナーさんのセンスの良さが光る。

オーナーの小木野さんは、このお店から数駅隣の有名ハンバーガー店でのハンバーガーに魅了され、食の道へ進む決意をされたそう。

名物ハンバーガーとビールの注文をささっと済ませ、店内を観察。

こちらの店名、オーナーさんの奥さんに由来があるという。名前が「ミナ」ということで「37」。なんて奥さん想いなのだろうか…。

そして、「Jack」はトランプの世界で「働き者」という意味を表しているそうだ。

様々な解釈はあると思うが、「ミナ」のためにオーナーさんが働き者になるという想いを感じた。

ここ小伝馬町にお店を構えようと思ったのは、理由が2つあるとのこと。

1つはオーナーさんの地元がここだったこと。

そしてもう1つは、地元だったからこそ、変わりゆく街の表情を見るにつけ、将来ここは注目されるスポットになるのでは? という予感がしたからだそうだ。

それが見事に当たった形である。あっぱれだ。

志賀高原ペールエール – ¥780(税込)

オーナーさんとの話も落ち着き、まず最初にクラフトビールをいただくことに。

お店が推している、志賀高原ペールエールを頼む。グラスを近づけたときの、柑橘系の華やかな香りに驚いた。

しかし、飲んでみるとクラフトビール特有のずっしりとした重さ、しっかりしたビターさがある。

この瞬間は、いつでも、どこでも格別だ。気の置けない仲間達と愉快にグラスを交わすのも良い。

しかしたまにはこうやって、1つのビールをじっくりと味わう楽しみを知れたのも、すこしは大人になったなあと感じられる。

トランプの「Jack」のように、きびきびと調理が行われている厨房へ目を移してみる。ハンバーガーの肝となるパティ。

肉をミンチにする過程で脂身を取りのぞき、赤身部位を多めにしているそうだ。

パティを乗せる前に、この店の名物サンバルソースを。

奥さんとの新婚旅行の際に行ったインドネシアにて、ナシゴレンを食べた際に衝撃を受けたのち、この旨さを追求してやっとたどり着いたのが「サンバルソース」だったそうだ。

一見、ハンバーガーに縁もゆかりもないソースをアイデアとして思いつく、オーナーさんのアイデアが凄い。

ハンバーガーの調理をこの鉄板の上で完結させている。バンズも鉄板の上で温めることによって、外側と内側の食感にコントラストをつける。

「ハンバーガーはファストフード」という概念を守るため、 グルメバーガーと言えど、提供スピードにはこだわりを持っているそうだ。

バリネスバーガー – ¥1,080(税込)、セットサラダ – ¥200(税込)

運ばれてきたときのパティの存在感、それを支える野菜達の鮮やかさに目を奪われた。

かぶりついてみると、最初は玉ねぎのゴロゴロとした食感と共に唐辛子由来の辛さが来る。

次に、赤身部位を多く使用しているため、肉本来の旨味の深さが存分に楽しめる。最後には、サンバルソースの爽やかさで締めくくられる。

辛さはしっかりあるが、ギブアップするような辛さではない。奥には旨味が存在している。

インドネシアの人達が昔から感じていた「旨味」に共感できた嬉しさとクセになる辛さで、食べる手が止まらない。

パティの肉本来の旨さが感じられる理由として、焼き加減がミディアムレアであるということだ。

ここにもオーナーさんのこだわりがあり、お肉の温度管理は大事にしているそう。そうでなければ、このビジュアルは作れない。

お昼どきは土地柄もあって、僕のようなサラリーマンが多いそう。

ファストフードとしてのあるべきハンバーガーの姿と、グルメバーガーならではのおいしさのバランスというのはとても難しい。

だが、このお店では両立されている。

なぜ実現できているかといえば、オーナーさんが抱く料理を作る人への憧れや、自分がおいしいと思うものにお客様にも共感してほしいという、強い想いを持っているから。

その想いがソースへの探究心を更に加速させ、その賜物こそ、このハンバーガーなのだろう。

ごちそうさまでした!

店舗詳細

■Jack37Burger

住所:東京都中央区日本橋小伝馬町16-16

電話:03-6884-1541

時間:月曜、土曜、日曜、祝日/11:30〜20:30(LO)、水曜、木曜、金曜/11:30〜22:00(LO)

休み:火曜日

HP:Jack37Burger

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