おいしいクラフトビールを求めて。

20歳を過ぎ、大学生も折り返し地点となった頃からビールを飲みはじめた。当時はいわゆるバーなんかには行けず、大概はチェーンの居酒屋。

大学生で賑わう元気なお店で、友達と最近の話をしながら飲むビールは格別だったな。それが社会人になってみるとどうだろう。

友達や会社の上司とは大衆居酒屋で飲むことが多いけど、最近ハマっているのは巷で話題の”クラフトビール”。

それなりの金額のするワイン、ウイスキーに手を伸ばすことにも興味はあったけど、まずは大学時代から慣れ親しんでいるビールにこだわるように。

クラフトビールとは大手メーカーが市販しているものではなく、全国各地にある醸造所で日々作られ、そのオリジナル性が高く評価されているビールのことだ。

社会人生活も2年目の11月。あっという間に過ぎていく日々のなかで、おいしいビールとそれに合うおつまみを。

お酒を飲む瞬間の解放感といったらもうね。特に金曜日の仕事終わりに飲めば、もはやこの気持ちは言うまでもないだろう。

今日も僕は、都内随一の電気街で賑わう秋葉原へと足を運ぶのだった。

おいしいクラフトビールを求めて。

赤レンガが特徴的なマーチエキュート神田万世橋。茨城県の醸造所にて作られたクラフトビールを提供するお店があると聞いてやってきた。

お店の名前は『常陸野ブルーイング・ラボ マーチエキュート神田万世橋店』。フクロウのロゴが目印だ。

店内のレンガ、照明、そしてむき出しの道橋が相まって、どこか異国へ来たような雰囲気の店構え。

入り口右手には大きな樽が見えて、ますますクラフトビールへの期待に胸が膨らんできた。

こちらのお店では会計を済ました後、ビールをすぐ隣のバーカウンターにて直接受け取るそう。つまり、注ぎたてのビールを飲めるってことだね。

ビールをグラスへ注ぐところなんてなかなか見れないから、店員さんの手さばきをついつい見てしまう。

他のお酒にはない、この液と泡の比率というものがビールの魅力の1つだったりする。ビールを注ぐ直前にグラスリンサーを使ってグラスの内側を洗浄することで、グラスに水の膜が張られて液をコントロールしやすくなるんだって。

まず1杯目に注文したのは、このお店の人気No.1の常陸野ネストホワイトエール(¥680)。

せっかくの天気なので、テラス席にて飲んでみよう。1口飲んでみると、苦味はおだやか。くわえてオレンジピールのフルーティーさが、香りをよりぐっと華やかにしている。

飲みやすさが先行していて、ぐびぐびと喉を通っていく。

ビールに合わせるおつまみは、うずらのたまごと彩り野菜のピクルス(¥580)と、ベーコンと粗びきソーセージのシュークルート(¥680)。

ピクルスの酸味、ベーコンとソーセージの塩気が、ビールを飲むスピードを緩めてくれない。メインには、常陸サバサンド(¥780)を。

肉厚でジュシーなサバをそっと包み込むパン。これは店員さんからお聞きした話なんだけど、茨城県はサバの漁獲量が日本一なんだって。

マリネ風の味つけがされていて、サバ独特の臭みもなくて食べやすい。このサバサンドに合わせるビールには「常陸野ネスト アンバーエール」をテョイス。

アンバーとは琥珀色の意味。さきほど飲んだビールよりも香ばしさがある感じ。トーストのような香ばしさに近しい。

でも後味には華やかなフルーティーさがあって、そのコントラストが飲んでいて楽しく感じてくる。

同じクラフトビールなのに、どうしてここまで歴然とした違いがあるのか。

それはクラフトビールの成分である麦芽がキーポイントだと、店長の香取さんが分かりやすく教えてくれた。

香取さん
麦芽というのは、麦を少し発芽させた状態のことを指します。低い温度で乾かすと白っぽい麦芽になり、高温で少し焦がすように乾かすと黒っぽくなるんです。どの色の麦芽をどのぐらいのバランスで使うかによって、ビール自体の色が変わってくるんですよ。
ビールの主成分は先ほど説明した麦芽に加え、水、ホップ、酵母になります。この酵母の種類でも大きく2つに分けることができて、それが”ラガービール”と”エールビール”。
ラガービール”は比較的低い温度でおだやかに活動する酵母を使用しています。香りがおだやかな分すっきりとした味わいになっていて、大手のビールメーカーさんが市販しているのはこれに該当します。”エールビール”はすこし高めの温度で活発に働く酵母を使用しています。複雑な味わいがある分、香りがより立つんですよ。私たちが提供しているビールのような、いわゆるクラフトビールの類は”エールビール”が多いです。

いままで飲んできたビールと、最近その魅力に気がついたクラフトビールとでは、味や香り1つとってもこんなに違いがあったとは…。

クラフトビールは僕が想像していた以上に奥が深くて、知れば知るほど面白いな。

帰りがけにちらっと聞いたんだけど、茨城県の醸造所で麦汁仕込み体験ができるらしい。

自分好みの味にできる、まさに世界に1つだけのオリジナルビール。クラフトビールをもっと知りたいと思った自分に迷いはない。

さっそく、次の週末に行ってみることにしようっと。

商品詳細

1.常陸野ネストホワイトエール(¥680)

ベルギーの伝統的ビールであるベルジャンホワイトエールのスタイルで造った小麦色のビール。ビール特有の苦味は穏やかで爽やかな酸味が幅広い層に親しまれている。

2.常陸野ネスト アンバーエール(¥680)

高温で焙煎した麦芽の香ばしさ、ほのかな甘みが特徴的。

3.うずらのたまごと彩り野菜のピクルス(¥580)

野菜の食感とうずらの食感の違いが食べ進めていくうちにおもしろい一品。

4.ベーコンと粗びきソーセージのシュークルート(¥680)

2種類のソーセージと分厚いベーコンが並ぶボリューミーな一品。

5.常陸サバサンド(780)

パンと鯖の意外性溢れる異色のコンビ。噛みしめると、鯖のジュシーさ、店特製のビネガーの香りを口いっぱい楽しめる。

店舗詳細

■常陸野ブルーイング・ラボ マーチエキュート神田万世橋店

住所:東京都 千代田区 神田須田町 1-25-4 マーチエキュート神田万世橋 N1区画

電話:03-3254-3434

時間:[月~土] 11:00~23:00(L.O.22:30)、[日・祝] 11:00~21:00(L.O.20:30)

休み:施設営業日に準ずる(年末年始12/31、1/1定休)

HP:常陸野ブルーイング・ラボ マーチエキュート神田万世橋店


写真 _ シュン、たくみ

取材・文 _ かつのり

2019-12-28|
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