【イベント vol.1】『マクアケ』の瞬間。

2019年8月3日(土)。

うだるような暑さで心が折れそうになりながら、渋谷駅から桜ヶ丘の坂を上っていた。

ひょんなことからSNSで知り、読者として気になっていたウェブマガジン、チトセが初のイベント『マクアケ』を開催するからだ。

私は良くも悪くも、普通だ。特別なにかに優れているわけでもなければ、ハチャメチャに面白い人間でもない。

だから憧れている。

同世代の彼らが夢や希望を持って、ウェブマガジンという形でライフスタイルを提案している姿に。

記事を読んでいると、男の子目線で書かれているから「男の子ってこういうこと考えてるんだ」って学びにもなるし、女の私でも参考になることが多い。

…単純なファンで、純粋に会ってみたいという気持ちだけでここまで来てしまったけど、いまさら緊張してきた。

どうしよう。

この坂を言い訳に引き返そうか…いや、記事内でチトセの人のことは見ているから、まったく面識のない人がいるわけじゃないし、きっと大丈夫…。

イベント会場に到着。

坂を上りきった先、住宅街の路地裏。雑居ビルの細い階段の下にイベントの看板が出ていた。

(着いちゃった。やっぱり緊張するなあ…。)

お店を見上げると、イベント会場の「cuma」からは、話し声が聞こえてくる。

「ええい!」と覚悟を決めて、目の前の細い階段を上る。上っていくと、話し声と聞き覚えのあるメロディが耳に流れ込んだ。

「〜♪」

あれ? このBGMは…私の好きな「chelmico」の『Balloon』だ! 好きな曲が流れると安心する。

いったい会場はどんな雰囲気なんだろう。

さっきまでの私の不安は期待に変わった。

中はたくさん人がいて混雑していたものの、みんな笑っていて和やかな空気に包まれていた。

(あとから聞いたけれど、この会場は普段「cuma」というビストロなんだとか。

アンティークの家具やランプ1つひとつが、この空間を華やかさと穏やかさをあわせもつ空間に仕立てている。

なんてすてきなお店なんだろう。今度はディナーをしに来てみようかな。)

ゆっくりとしつつも刺激的な体験だった、2日間のイベントの様子。私なりにみんなに伝えたいと思った。

当日来れなかった人も、気になってはいたけれど行けなかったなんて人も、この機会に雰囲気を感じ取ってみてもらいたいな。

おいしいご飯にすてきな洋服も。

この空間自体の雰囲気、また、訪れる人たちによって創りあげられる空気感が相まって描かれていくチトセ像。

この空間をさらに楽しいものとするために、様々なコンテンツが用意されていた。

TEN COFFEE

まず目に入ったのは、受付の目の前にいたイケメン2人組。薄暗いなかで手元だけがランプに照らされていて、なんだか幻想的。

するすると手際良くアイスコーヒーが出来あがっていく様は、見ているだけでも気持ちが良かった。

こんな暑い日に飲むコーヒーは格別。一気に身体が冷やされて、一息つける。最高だ。

流しのビリヤニ

奥の方でいい匂いがする。スパイスの香りに誘われて人をかき分け進んでいくと、ちょうどビリヤニが炊き上がったところだった。

丸メガネの彼がメガネを曇らせながら、より一層おいしい匂いを立たせている。

食欲をかきたてられるなんともいえない香りが口いっぱいに広がり、あとから酸味が追ってくる。

夏バテなんかこれを食べれば一瞬で吹き飛んじゃいそう。

salvis

あれ? 窓際に洋服もかかっている。食べ物のケータリングだけでなく、洋服も販売しているんだ。

シンプルだけど形がかっこいい…肩のオチ感とダボっとしたシルエット。

古着屋さんやよく行く喫茶店でいつも見かける、あのシティボーイが着てそうだ。

<サルビス>というブランドを立ち上げ、同世代で活躍している安藤くんとチトセのコラボレーションで、パターンを書くところから作ったものなんだそう。

”洋服が好き”という感情をひたむきに追求するその姿勢に傾倒し、なんだか彼の背中が大きく見える。

LUNETTE

西新宿五丁目のワインバー『LUNETTE』。行ってみたかったお店だ。

今日は店主の井上さんと仲良しなチトセの人が、ルネットのアイスを販売しているらしい。

ハーブやスパイスと見事にコラボレーションしたアイス達はまったく味が想像できないけど、どれも美味しそう。

結局、チトセのおすすめを知りたいと思い、お任せにした。

選んでくれたのはパイナップルバジルとブルーベリーカルダモン。

さわやかな夏っぽいパイナップルのフレーバーと、大人っぽいスパイスが香るブルーベリーの組み合わせは、それぞれ雰囲気が異なるのでよくばりな私にぴったりなチョイス。

すてきなインテリアに癒されて、小気味良い音楽に揺れて、上質な洋服に感動して、おいしいご飯で胃袋が満たされた。

初めてのイベントでこれだけのコンテンツが揃い、そして会場にあふれかえるほどの人、人、人…。

チトセの正体って? 繋がりって? もっと知りたいな。

途切れないおしゃべり、そして繋がり。

ビリヤニを食べながらフラフラしていたら、チトセの人が話しかけてくれた。美術館特集でモデルになっていた人だ。

私みたいなチトセとの繋がりがまったくない人でもみんなすごくフランクに話しかけてくれた。

「ビリヤニおいしいですか?」とか、「誰かの知り合いなんですか?」とか。

この人たちは趣味でやっているとはいえ、内輪で自分たちだけが楽しむためにやっているのではなく、読者が、その場にいるみんなが楽しく生きるためにと本気で思ってくれているんだ。

そう実感した。

そして、話のなかで出てきたことに関連する人を紹介してくれる。

喫茶店が好きだと言えば、同じ趣味をしている人を連れてくるし、いつも同じ曲を聴いてしまうと言えば、音楽好きを連れてくる。

そうやっていつの間にか私のまわりには常に人が入れ替わり立ち替わり…ずっと誰かと話していた。

BGMはプレイリストも音楽マニアのハローさんに任せられていて、耳に心地良い空間になっていた。

あっという間に時間になって、話したりなかった。

まだ話せてない人もたくさんいるし、楽しかったからまた明日も行っちゃおうかな。

2日目も、参戦。

結局来てしまった。昨日話せなかった人と繋がりたいという思いもあるけれど、昨日来てた人とまた話したかった。

ざっと会場内を見渡すと昨日も来ていた人が何人か。みんなも楽しくてまた来ちゃったのかな、と思うと少し嬉しくなる。

昨日の緊張が嘘のようだ。

あのときはチトセの人は憧れで、同世代だけどすこし遠くにいる気がしていたのに、今はこうやってイベントという形で楽しい時間をシェアしている。

24時間しか経っていないのに、180度印象が変わった気がする。

昨日とは違う出展者が…。

昨日に引き続きの方たちに加え、本日限定で出展する方たちも。

やんちゃカリー

週末だけ各地でやんちゃなカリーを提供する、店舗を持たないカレー店「やんちゃカリー。」

今日のカリーはカジキマグロがゴロッと入った本格的なカレー。ココナッツとパクチーの香りがふんわりとする。

みんなでやんちゃな味がする! なんて言ってふざけながら食べた。

DOUHUA SUPPLY

お店の奥に一際ポップで可愛い空間を発見。最近日本でも人気な台湾スイーツ、豆花(トウファ)を売っているケータリングだ。

小豆、茹でピーナッツ、タピオカ、きなこ、クコの実、そして店主手作りの芋圓(うえん)が目の前でトッピングされて、あっという間に出来あがり。

そして豆花自体がプルプルで食べやすいし、トッピングの食感が楽しいからあっという間に無くなっちゃった。

マクアケを見て。

今回は本当に来てよかった、いつも同じ曲ばかり聴いちゃうような私だから。

昨日今日と、この場がなかったら出会えなかったような人とたくさん知り合うことができた、楽しい時間を共有した。

もちろん曲だけじゃなくて自分の好きの範囲や世界が広がった気がする。

明日からは自分の知らなかった「楽しい」を味わえそうだ。

そっか。チトセは私が楽しく生きるためのヒントをプレゼントしてくれるんだ。

記事の中だけじゃなく、イベントでも。

もっと彼らのことを、チトセのことを知りたい。繋がりたいな。

(ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!)

2019-10-03|
チトセSNS更新中!
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