人と人を繋ぐクラフトビール。

醸造所にてオリジナルクラフトビールを作成した日から約4週間後。瓶詰めされた状態で、ついにご対面。

このラベル、知り合いのイラストレーターのユーヘイ(@uhei_store_yanaka)さんが作ってくれたんだ。ユーヘイさん、ありがとう!

醸造体験ではオリジナルラベルも依頼できて、ビール作成日の2週間後までであれば自作のデザインでお願いできるんだって。

ラベルが組み合わさった状態の完成品を見て、思わずにやついてしまう。オリジナルビールなんて渡したら、きっとみんなびっくりするだろうなあ。

そういえば、今自分と同世代で頑張っているあいつらはどうしてるんだろう。久々に集まってあれこれ話したいな。

好みの味を1人でじっくりと堪能するのも良いけれど、やっぱり誰かとおいしいものを共有すれば、その喜びは倍以上になる。そんな気がしてる。

普段胸に秘めていることなんかも、今日はまじめにみんなに話してみようよ。こんなにおいしくできあがったクラフトビールがあるからさ。

11月某日のこと。

 

今日は2人ともありがとうね!

 
 

このラベル、デザインが良いなあ。手描きのイラストで作って、ギフトとしてお酒が好きな友だちに送ったらすごい喜んでくれそう。

 
 

凝ってるなあ。一緒に作ったメンバーで集合写真を撮っても思い出になっていいね。

 

今日集まってくれたのは、ユウキとハマちゃん。

ユウキは昔から服が好きだったんだけど、服好きがこうじて今はモノづくりに関わる活動をしている。

対してハマちゃんは、イラストレーターとして活動をしている。大阪出身で、春に東京に来たばかり。

 

それじゃ、早速!

 

「乾杯〜!」

 

味わいはどう?

 
 

思ったよりさっぱりして飲みやすいね!

 
 

クラフトビールのなかで日本人に一番好まれている「ピルスナー」というジャンルのものなんだけど、苦さを抑えて柑橘系のフレーバーを入れて飲みやすくしたんだ! 配分次第で何通りもの味が作れるから迷ったけど、たくさん配りたかったから、誰にでも飲みやすい味をね。

 

僕らがやっていることを語ろう。

 

今日こうやって集まってもらったのは理由があって、今2人はそれぞれ力を入れている活動があると思う。いつかいろいろ話したいなと思っていて、そろそろ今年も終わることだし、来年に向けて自分たちを振り返る時間を作ってもいいんじゃないかってね。そしたら、活動の概要と、なんでその活動をやり始めたのかという理由を聞きたいな。

 
 

いいね。なかなかこういうことを話す時間ってないし。

 
 
僕から話すと、ライフスタイルを中心としたウェブマガジン「チトセ」を約30人ほどのメンバーで運営しています。そもそもなんでやりだしたかっていうと、自分自身紙媒体の雑誌やウェブメディアを読んでは日々情報を集めているんだけど、自分なりに思うことがあって。
というのも僕たちって、決して広告にでてくるモデルさん達が考えているようなことをいつも知りたいわけじゃないと思う。それよりも、喫茶店で居合わせた小物使いの得意な彼が何を見ているか、何を買っているのか、どんな音楽を聴いているのかとか、もっと僕らに目線が近くて、けど周囲から一目置かれるような男の子や女の子のライフスタイルをまとめた、そういうものがあったら面白いんじゃないかって。
そこで、提案型のウェブマガジンをやろうと思い立ったんだけど、今までに読んできたメディアだと大きく2つパターンがあると考えていて。一方は良い経験をしてきた大人が下の世代に「語る」もの。もう一方は新しい場所を多く「紹介」するキュレーション要素が強いもの。前者は親近感という意味では”遠い”気がしたし、後者はどのように楽しむかのハウツー的な要素は”薄い”んじゃないかなあと。
大学時代にキュレーションメディアを企業のなかで運営してたんだけど、当時一緒に活動していたメンバーを誘って、2018年の10月にスタートしたのがこのチトセという媒体なんだ。
 
 

僕は、「僕らが纏うモノ」をテーマに掲げて、今はものづくりに関わる活動をしています。
もともとファッションが好きで、インスタグラムでファッションを表現することはずっとやってきていたんだよね。服への関わりが深まっていくなかで、ただ服を着ているだけじゃ満足できないというか、物足りないと思うようになった。どうやって服が作られていくんだろうっていう、モノづくりに興味を持つようになったんだよね。
ちょうどそのころに今一緒にこの活動をしているエンドウダイキという友人が、インスタグラムにモノづくりの産地を巡るツアーをやってみたいと投稿していて。それに僕がコメントをして、じゃあ本当にやってみようよと。

「僕らが纏うモノ」の具体的な活動としては、モノづくりの素晴らしさを文章や写真で共有して、イベントとしてアウトプットしていくことを主にやっています。この間はモノづくりの産地巡りツアーをやったかな。活動ではつい最近、SESSION(セッション)という名前のお店も始めました。もともとお店をやるつもりはなかったんだけど、すごくいいタイミングで間借りさせてもらえる機会をいただいたのでやってみようと。その店は自分たちが良いと思ったモノだけを売っています。

 
 

僕は、イラストレーターと似顔絵作家をやっています。メインは似顔絵作家。
なんではじめたかっていうと、物心ついたときからずっと絵を描いていて、当時はずっとすでにある絵のコピーを描いていたんだよね。それだけでもじゅうぶん楽しかったんだけど、大人になるに連れて周囲に大切にしたいと思える人が増えていって、初めてその人たちに向けてなにかを創り出そうという想いが募った。
その気持ちをどうやって表現するかを考えたとき、僕は絵という手段だったんだよね。似顔絵って、大切な人と一緒に過ごしている瞬間瞬間を絵にすることで、その一瞬を封じ込められるというか、絵を見るたびにそのときの記憶や感情を思い起こせるから素敵だなって。
絵を本格的に始めたのは去年の11月から。大阪のフェスで似顔絵のブースを出店したんだ。このフェスに参加したことで自分のアウトプットが他人に受け入れられるんだという実感を強く持つことができて。この活動にのめり込む原体験だったかも。

 

続けるなかで、見えてくる「モノ」。

 

そのお店は実際どう運営しているの? 商品の売り方とか。

 
 

お客さんに実際に一回手に取ってもらってから購入できるようにしているね。もともと自分たちが本当に良いと思うモノしか置いていないから、お客さんに伝えるときもそのモノの良さとか、思い入れを正しく伝えられる。お客さんにもこのお店に来てよかったとか、ここで買ってよかったと思ってもらいたいなと思っているかな。

 
 

ユウキの話を聞いていると、”対面”を大切にしているよね。なにかきっかけがあったのかな?

 
 

自分が楽しい買い物がなにかっていうと、ECじゃなくて、そのお店に実際行って買うことで。自分がよく訪れるお店では、店主の方がめちゃめちゃ服が好きで。売るために接客しているんじゃなくて、このモノの良さを聞いてくれというスタンス。そういうお店だと気持ちよく買い物ができるし、モノの良さの理由をしっかりと知ってから買うことができる。あと、単純に楽しい。だからECとか対面とかそういうくくりじゃなくても、どこのお店で買うのが楽しいかがそもそもあって、結果的にそのお店での対面での話を含めた買い物が楽しいっていうこと。そういうお店になってほしいよね、セッションも。

 
 

なるほど。みんな、それぞれ活動していくなかでどんな反響があった?

 
 

反響というか、自分が描いた絵を改めて見返すと、描いた当時のことが蘇ってきてそういう瞬間が良いなって思えるかな。

 
 

東北へのモノづくりの場を周るツアーを企画して、そこに20人集まってくれたことは反響かも。安くはないお金を払ってきてくれて、遠い人は神戸からきてくれた。これは1つのありがたい反響だと思ってる。それと、セッションのオープンにもかなりの人がきてくれた。実際に目の当たりにすると、自分がやってきたことに意味があったと思えるかな。

 
 

リアルなイベントをすると見えてくることってあるよね。

 
 

誰に伝えているのかが分かるのはおもしろい。インスタグラムやnoteって、見てくれている、読んでくれている人の顔が見えないから、誰に伝わっているのかがいまいち分かりにくい。それもあったから僕らが纏うモノではオンラインコミュニティを作っているし、クローズドな形で誰にメッセージが伝わっているのか、明確にしたい。

 
 

チトセでも8月にリアルイベント「マクアケ」をやったんだけど、25名ほどのキャパの会場に2日間で200人超の人が来てくれて。ウェブ上だと誰に届いているのかが正直分かりにくいけど、イベントをやったことで、ちゃんと僕らが思い描く理想の人たちに届いてたんだなって。加えて、インスタグラムのストーリーズでシェアしてくれる方もいて、オンライン上でやってきたことが、ちゃんとオフラインにつながっていると実感できた。

 
 

オンラインがオフラインになる瞬間ってやっぱり良いよね。絵の講師をさせていただくこともあるんだけど、絵を通して何かを学んでくれたと感じられた瞬間が嬉しい。絵を描くことで、これまで見えなかったところが見えるようになった、その重なりの瞬間がいい。

 
 

ウェブが成熟しつつあることによって、実感として好きなものとつながりやすくなってきたと思う。それがリアルの世界と結びつくことによって、もっともっと大きな広がりが生まれてきている。リアルで会って、空間や時間をシェアする試みが、これからはさらに求められていきそうだよね。

 
 

会わないとやっぱりわからない。僕らも価値観の提示をしていかないと、消費してもらうだけで終わってしまう。だから、伝えて、伝えて、次につながるようなフックをどんどん作っていきたいね。

 
 

チトセも単に読み物としておもしろいことはもちろん必要だけど、読んだうえで、きちんと次の行動に繋がっていくような実用的価値のあるものにしていきたい。たとえばある記事を読んで、この週はこのお店に行こうかな、といったような。ウェブマガジンなんだけど、隣に立って教えてくれるような”親しき友人”のような存在を目指しているんだ。記事の設定と似たような状況でそのお店に行ってくれたら一番感動するね(笑)。みんな、今の活動をしていくなかで、だんだんと先のことも見えつつあるんじゃないかなと。今後何をしていきたいっていう展望はある?

 
 

俺はないかな。

 
 

というのも、モノづくりの本当の価値を追求することには終わりがないと思っていて。本当の価値を追求していくなかで、良いなと思ったものはやっていくことが理想だと思っているんだ。そういうやりたいことがあれば、そのときそのときでベストな選択ができると思う。

 
 

今いる人たちとおっさんになっても一緒になにかをやっていたいかな。自分は友達と仲間って違うものだと思っていて、友達は過去のことを話すイメージで、仲間はこれからのことを話すイメージ。だから今いる仲間と自分は絵を中心にしながら、未来のことを話していけることが幸せかなって思っている。自分の絵が他の人に伝わって、幸せの範囲が広がっていくような。そんな活動を続けていきたいね。

 
 

あっ、1個だけ目標あった。今お店のある富士見ヶ丘駅は静かな街で、駅前のカフェが19時に閉まるようなところなんだけど、僕らがお店をやることを通して地域を盛り上げていきたいね。

 
 

チトセのサブタイトルが「僕らが楽しく生きるためのウェブマガジン」なんだけど、その僕らって「読んでくれる人たち全員」のこと。チトセはこちらが発信してそれを向こうが受け取るっていう単純な一方通行の矢印じゃなくて、”僕ら”っていう円のなかにチトセメンバーも読者のみんなもいて、読者を含めたいろんな人に聞いてきたことを円の中にいるみんなに発信するイメージ。代わりに聞いてきたよ〜! って感じだね(笑)。そのうえで、クリエイターさんと読者のみんなの中間地点にいることで、各々の”架け橋”となって、境界線を溶かしていくような存在にもなっていきたい。

 

お酒が進み、絆も深まる。

僕たちは語り合った。

今の活動も、そしてこれからやってみたいこと。まだまだ話は尽きそうにない。

クラフトビールが、僕らのコミュニケーションをより密にするんだ。

詳細情報

■SESSION

住所:〒168-0071 東京都杉並区高井戸西2-10-9 B1

電話番号:なし

営業時間:19:00〜23:00(金曜日、土曜日のみ営業)

予算:¥2,000〜/1時間

その他:飲み放題ドリンクメニュー(アルコール、ソフトドリンクともにあります)のみになります。食べ物の持ち込み可。

2019-12-28|
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