自転車で巡った、“世田谷” という街。

「世田谷エリアって、広いのに最適な最寄りがないんだよな~。」

このエリアに引っ越してきて2年目。いくつか好きなお店はできたけど、普段は駅周辺を楽しむばかり。

もっと広く動けさえすれば、より街を楽しめるんだろうなと常々思っていた。

そう思っていたからこそ、今朝ニエンテで自転車をレンタルしたときは、今日という1日が絶対に楽しくなる予感がしたんだ。

自転車があれば、きっとスマートにこのエリアを楽しめる。

それにこのご時世だからこそ、電車ではなく、自転車で街を巡るという体験も魅力的なはず。

世田谷を自転車で巡ったら、いったいどれくらい楽しめるんだろうな。

馴染みのお店に目星をつけて。さっそく走ってみようっと!

自転車で巡る “世田谷” という街。

北に下北沢、南に三軒茶屋、東に池尻大橋が位置する代沢周辺。

道は穏やかで、風も涼しい。ちょうどいい程度の汗をかいて。気分は最高だ。

こんな日常も当たり前じゃないんだよなあと思いながら、自転車を走らせた。

好きなモノだけのインスタレーション『Hi Monsieur』

ず最初に訪れたのは、代沢の住宅街の一角にある『Hi Monsieur』(ハイムッシュ)。

突然自然の中に迷い込んだような外観と、なんとも愛らしい看板が目印。

カフェ兼ビンテージ雑貨屋のこちらのお店は、3か月ほど休業していたこともあって、久々の訪問にワクワクが止まらない。

扉を抜けると世界は一転。店内の至るところに、アメリカやヨーロッパの野外マーケットや蚤の市で集められた雑貨や古着が並ぶ。

「うちは、本当に好きなものだけを置いているんだよね。」

店主の大石さんが以前、そんなことを言っていたな。店内を見渡せば、大石さんがどんな人かが一目で分かるようだ。

もともとインテリアやデザイン関係のお仕事をされていたとか。自分の好きな空間をつくりたいという思いで独立し、今のお店ができた。

買いつけもご自身でされていて、店内のアイテムは本当に “お気に入りのもの” しか置いていない。

1つひとつに彼の好きが詰め込まれた唯一無二のインスタレーションには、何度来ても惹きつけられるんだよね。

カフェって普通、キッチンで作業しているのが見えない造りになっているのが日本的。だけど、ここにはそんな隔たりはない。

コーヒーをハンドドリップする大石さんの後ろ姿を見ながら、今日は何の話を聞いてもらおうかと考えるのが楽しいんだ。だからいつもここに座る。

どんな話でも「うんうん」って聞いてくれるし、建築に詳しいこともあって、バウハウスのデザインの話でついつい盛り上がる。

ブラックコーヒー ¥400(税込) , ブルーベリーアールグレイのアイスクリーム ¥400(税込)

今日は、個性豊かな雑貨に囲まれながら、ブラックコーヒーとブルーベリーアールグレイのアイスクリームをチョイスしてみた。

アイススタンドには、アメリカの骨董市で購入したという、闘牛をイメージしたキャンドルスタンドが使われているのも面白い。

アイスクリームは全部で4種類。スパイスの香りが鼻に抜ける、そんなユニークなフレーバーも季節によって変わる。

毎回どれにしようか悩ましい。

「この地域をもっと盛り上げたいな。」

大石さんのこの言葉に、自分もなにか力になりたいと強く思った。

雑貨や地域に対する大石さんの愛が、たくさん詰まった空間。また次も、自転車で来てみようっと。

人を惹きつけるバー感覚の古着屋『HAg-Le』

ハイムッシュから淡島通りに出てすぐ。

あっという間に池尻のほうまで来たと思っていると、目の前に現れたのは、今年で13周年を迎えた古着屋『HAg-Le』(ハグレ)。

店主の花田さんとスタッフの稲葉さんの2人で営業しているこちらのお店は、今は新型コロナウイルスの影響もあって、営業は20時まで。

普段は24時までやっているから、仕事終わりの平日にも行きやすいんだよね。

お店のお客さんにはスタッフの知人だったり、近所の同業者の方だったりもいて、いつもここで出会って友達になることが多い。

今日は誰がいるかな~ってワクワクしながら扉を開けてみる。たしか、ハイムッシュの大石さんも常連なんだよな。

店内には、花田さんが年に4回ほどアメリカで買いつけてくるという、メンズのヴィンテージアイテムとセレクトアイテムが揃っていて。

年代もジャンルも幅広いから、学生から大人まで、都内から県外の方まで。いろんな人がハグレには集まるし、誰でもウェルカムな雰囲気も、通い続けちゃう理由。

以前はレディース商品も置いていたらしいけど、今は下北沢にある姉妹店の『KALMA』(カルマ)が、ハイエンドなレディース商品を取り扱っているとのこと。

豪徳寺でご夫婦で経営されている『retouches』(ルトゥーシュ)さんにリペアやタック入れを頼んでいると聞いたから、今度お邪魔してみようと思う。

こうやって、共通の話題を通してローカルの輪が広がるのも楽しいんだよなあ。

入るなり、店内中央に見つけた生地厚めのTシャツ。夏に1着、こういう色モノが欲しいと思っていた。

「メイドインUSAに惹かれるのは男の性ですよね(笑)。」

そう言って稲葉さんが勧めてくれたのが、 <CAMBER>のMAX WEIHT Tシャツ。

今もなおメイドインUSAにこだわる8.0オンスの固い生地感で、何年も使いこなせる質感。

稲葉さんも7年愛用しているけど、まったくヨレを感じないらしい。

カラーを別注したことで本来のCAMBERにはない色で染めてもらっている。

この夏は、普段と違う色使いの服に袖を通すのもいいかもな。

サイズの別注もかけていて、着丈も短くなっているから合わせやすいんだ。

L、XL、XXL。それぞれ3枚ずつしか作ってないから、早い者勝ちになりそう。

「ハグレが20時をお知らせいたします!」

のお決まりの言葉で始まるインスタライブを見れば、気さくで温かいお2人の人柄もすぐ分かるから、要チェックと。

そうそう、花田さんのお友達の中野さんのお店が「新代田」駅の近くに移転したと聞いた。

せっかくだし、覗きに行ってみようと思う。

一期一会のパンツとの出会い『UNSLACKS STORE』

代沢、下北沢を抜け、自転車を走らせること10分。環七通りに面した『UNSLACKS STORE』(アンスラックス ストア)に到着した。

このお店は2017年にオープン。2020年4月に池ノ上から新代田に移転した、イージーパンツ専業ブランドだ。

「イージーパンツでワンサイズって、なんか面白いなと思って。」

店内には基本Ⅰ型ワンサイズのパンツのみしか置かれていないそう。

キャップがトレードマークの店主中野さんは、お店を開く前、テーラーとしてジャケットのようなフォーマルウェアを中心に制作していたとか。

なぜ、パンツ専業でお店を開こうと思ったのか。きっかけは、働いているときに出会った職人や、お店をやっている友人たちの影響が大きい。

キャップやスニーカーに囲まれたアトリエを見れば、中野さんがどれだけ試行錯誤してこのⅠ型パンツを作っているか、多くを語らない彼だからこその、熱い想いがモノを通して伝わってくる。

実際にパンツを作っていく工程を見る機会なんて滅多にないから、他のパンツより何倍だって愛着が湧くよね。

季節によって、生地も変えている。春夏に登場したイージーショーツは、サプレックスナイロンという生地を使っているらしい。

速乾性が強くて艶っぽくないから、カジュアルになりすぎず合わせやすいことこのうえない。

“どんな体型の人でもフォルムが崩れない” にこだわり、ウエストにはドローコード、シルエットはストレートと、元テーラー中野さんの洗練された職人技だからこそ、できるモノがある。

それが他にはない『UNSLACKS STORE』独自のパンツスタイルなんだね。こだわりつくした中野さんの生き方。憧れちゃうな。

自転車があったらさ。

自転車で “世田谷” を巡った1日。今までは通いづらかったお店が近く感じたり、店主の繋がりを聞いて、そのお店までひとっとびしたり。

フットワーク軽く、いろんな場所に移動できることが分かった。

普段は携帯でお店を調べていると、駅から何分で遠いなとか、また今度にしようって、諦めることがあると思う。

一旦そういうのから離れて、自転車というツールに頼ってみるのもいいかもしれない。

一度この魅力に気づいたら、とことんはまっちゃって、いつのまにかお気に入りのマイ自転車を持っているかも。

「淡島通りの〇〇に集合ね〜。」なんて言えたら、かっこいいと僕は思うんだ。

自転車があることで行動できる範囲が広がるし、住んでいる街により広がりを感じることができる。

お店からお店の移動が直線的になって、ローカルの繋がりがより立体的に見えてくるし、街と街の境い目に眠る、ひとくせある魅力的なお店に偶然出会えたり。

それぞれの街にある空気みたいなものが、自転車で走ることでより感じやすくなると思う。

これからも僕はこの街に住んでいたいし、この街を拠点に周辺へと旅をして、もっと素敵な繋がりを作っていきたい。

ぜひみんなも、自転車とともにいろんな街を旅してほしいな。そのときは、まずニエンテでレンタルをして、巡ってみてほしい。

僕らの友達について

■ゆうすい

Instagram:@yuuusui

今回訪れた場所はこちら

■Hi Monsieur(ハイ ムッシュ)

住宅街に突如として現れる、コーヒーとインテリアグッズのお店。店主の大石さんが国内外を巡って集めたアンティークは、どこで手に入れたの? と首を捻ってしまうものばかり。丁寧にドリップされたコーヒーと、素材にこだわった格別なアイスはこの時期にぴったり。

住所:東京都世田谷区代田1-30-12  

電話番号:03-5787-6989

Instagram:@hi_mousieur

■HAg-Le(ハグレ)

店主花田さんがアメリカで買い付けたメンズのヴィンテージセレクトアイテムが揃う古着屋。駅からは少し遠いけど、花田さんとスタッフ稲葉さんの気さくで心温かい人柄に惹かれ、何度でも足を運んでしまう。ここにしかない古着に出会い、友人たちとの繋がりが広がる、そんな空間。

住所:東京都世田谷区池尻4-39-6

電話番号:03-5486-6160

Instagram:@hagle_vintage

■UNSLACKS STORE(アンスラックス ストア)

1型ワンサイズのみのパンツを販売する、イージーパンツ専業ブランドのお店。元テーラーの店主中野さんが生地からこだわりぬいて仕上げたパンツは、形も着心地も良い。季節限定で作られるイージーショーツも、この夏のスタメンアイテムとして大活躍しそう。

住所:東京都世田谷区代田6-29-7

電話番号:03-6875-5780

Instagram:@unslacks_store 

記事の創り手について

オトベ サユリ – 取材・執筆

大学4年生です。建物やインテリアを見るのが大好きです。みんなにあまり知られていない、少しマニアックな情報を読者のみなさんに提供します!

Instagram:@21.syrr

シミズ シュン – 編集

チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。”僕らが楽しく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切にして、日々を生きています。

Instagram:@shun_booooy

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2020-07-25|
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