【だいすけ&えりこカップル】素直な気持ちを伝えることで、育んできた愛

晩夏の季語に「夏深し」や「夏の果」とあるように、夏の暮れは過去を振り返りたくなる雰囲気に包まれる。夏の夕靄なんて、まさにその象徴だ。

僕らは日々更新されるトレンドを追って、新しい場所で、新しい体験をする毎日を送っている。

そんな過ごし方ももちろん良い。だけど、夏の暮れに思いを馳せて、あの日、あのとき、あの場所での思い出を振り返るような、そんな1日があってもいいと思う。

大切なあのときを思い出すことで、きっと、“今” という時間をより愛おしく思えるから。

でも、思い出にだって種類は色々ある。辛く、苦しい思い出。一方で、幸せな感情で満たされるような、かけがえのない思い出。

どうせなら後者を思い出し、幸せな感情に満たされたい。そしてそんな思い出を持つ代表格といえば、街やSNSで見かける魅力的なカップルたちだ。

今回の特集では3組のカップルを取材。彼らの思い出の地を巡りながら、SNS上だけでは知ることができない、2人の思い出を聞いてきたよ。

めまぐるしく過ぎる毎日だけど。それぞれの思い出を聞き、みんなが過去の大切な思い出を振り返るきっかけとなれたら嬉しいな。

移ろう季節とは反対に、変わらない思い出の地がそこにはあった。

3組目はだいすけ・えりこカップル

左:だいすけ、右:えりこ

付き合って3年というだいすけ・えりこカップル。26歳のだいすけと29歳のえりこは、共に落ち着いたナチュラルな雰囲気。

同棲を始め、将来に向けて2人で歩き出している。ここに行き着くまでに、どんな思い出を重ねてきたんだろう。

--今日はよろしくお願いします!

だいすけ・えりこ「よろしくお願いします!」

出会いは突然に~遠東〜

まず訪れた場所は、天王寺にあるタイ料理店『遠東』(ファーイースト)。

--ここにはどんな思い出があるの?

だいすけ「遠東は僕らが初めて出会った場所なんです。ランチタイムで混んでいる時間帯に1人で来たんですけど、たまたま隣の席に彼女が座って。

席の距離も近くて彼女も1人だったので、『よく来るんですか?』と僕から話しかけました。」

--すごい! 話しかけた理由はなんだったの?

だいすけ「正直に言うと、おしゃれで綺麗な人だなと思って。お互い1人だったこともあり、つい声をかけてしまいました(笑)。

今となっては、そのとき勇気を振り絞った自分を褒めたいですね!」

--その一言があって、今があるんだね。声をかけられたときえりこはどう思った?

えりこ「最初は、なんやこの人はと思いましたよ(笑)。でもちゃんと服に気を遣っていて、なんとなく雰囲気も良かったので、話してみました。」

だいすけ「そんなん思われてたんや(笑)。でも、話してみると共通点が多くて盛り上がったんですよね。

服が好きなところとか、僕は調理師免許を持っていて、彼女は管理栄養士の資格を持っているところとか!

最初はそれがきっかけで仲良くなりました。」

--食にまつわる話で盛り上がりそうだ! ちなみに、このお店にはよく来るのかな?

だいすけ「よくランチを食べに来ます。メニューは決まってパッタイとナシゴレンです。これは鉄板!」

--とっても美味しそう!

えりこ「いつもランチで来るので、今度は夜にも来たいなと思ってます。お酒が豊富で、雰囲気も良さそう!

だいすけ「そういえばここで喧嘩したことがあったよね(笑)。」

えりこ「理由は忘れちゃったけど、あったね(笑)。私たち喧嘩しなさそうってよく言われるけど、わりと結構な頻度でしてます(笑)。」

--そうなんだ! 穏やかな印象の2人だから、たしかに意外。

だいすけ「いつもしょうもないことなんですけどね。お互い頑固なところがあるので…。でもいつもすぐ仲直りします(笑)。

こんな感じで、遠東にはいろんな思い出がありますね。」

初めてのデート~MONDIAL KAFFEE 328~

--ここにはどんな思い出があるのかな?

だいすけ「遠東で連絡先を交換したあと、すぐ遊びに行く予定を立てていたんですけど、1番好きなケーキの種類は? という話になって。

お互いモンブランが好きだったんです。そこで、僕が1番美味しいと思っているモンブランを食べられるこのカフェに連れて行きました。」

--大好きなんだね! 2人は普段、どんなデートをしているの?

だいすけ「特に予定を決めず、ぷらぷらと歩くことが多いです。初めてデートしたときもそんな感じで、散歩してからこのカフェに来ました。

本町に行きつけの洋服屋さんがあって、なんば駅からそこに20分くらいかけて、あえて歩いていくっていうのが定番のデートコースで(笑)。」

えりこ「あとは、桜の季節に開催される<造幣局 桜の通り抜け>には毎年行きます!

ビールを飲んで、金魚すくい対決をするのがお決まりです。2人とも金魚すくいが得意で、お互い30匹くらい掬うのでなかなか終わらないんです(笑)。」

だいすけ「掬いすぎて周りの人に見られるもんね(笑)。今年は開催されなかったんですが、来年はまた行きたいです!」

デートの最後はここで~天下茶屋駅~

--この駅にはどんな思い出があるの?

えりこ「今は一緒に住んでいるんですけど、以前は同じ沿線の少し離れた駅に暮らしていたので、デートの終わりは私が先に降りて、お見送りするのがお決まりになっていました。」

--今は一緒に暮らしているんだ! いつから一緒に住んでいるの?

えりこ「今年の4月からです。だいすけくんは一緒に住みたいと前から言ってくれてたんですけど、私は同棲は結婚してからというルールが自分にあったので、その話になるとはぐらかしていて(笑)。

昨年の秋にプロポーズをしてもらい、これからも2人でいることを決めたので、満を持して一緒に住もうと決めました。

暮れにお互いの身内に不幸があったこともあってまだ籍は入れてないものの、両親から『一緒に住んだら?』と言われたこともあり、今は2人暮らしを楽しんでます!」

--プロポーズがあったんだね! おめでとうございます。だいすけのなかで決め手はあったの?

だいすけ「これがきっかけで、というと難しいんですが…。付き合った当初からこの人と結婚しようと決めていました。

よく “ビビっとくる” って表現があると思うんですけど、僕の場合はそれで。初めて会ったときから気持ちはまったく変わりませんでしたね。

今でも本当に彼女のことが大好きです。」

--最初から決めていたなんて、まさに運命の人だったんだ。

えりこ「話が戻ってしまうんですけど、実はだいすけくんと付き合った当初、以前お付き合いしていた人のことをひきずっていたんです。

付き合って3ヶ月くらいのときに、その人から会いたいと連絡があって。私は気持ちをハッキリさせたかったので、だいすけくんに会ってもいいか聞いたんですよね。

そのとき、もしかしたら振られるかもしれないのに、だいすけくんは迷わず送り出してくれて。しかも近くまで一緒に来て、私のことを待っていてくれて。

結局その人とは何もなかったんですけど、私はそのときのだいすけくんの行動に感動して、この人で良かったなと思いました。」

--まっすぐな行動だね。だいすけはどんな気持ちでその行動をとったの?

だいすけ「やっぱりドキドキしましたし、不安でした。

でも、この先もずっと一緒にいたいと思っていたし、過去は断ち切らないと一緒にいられないと思ったし、彼女も会わずに終わってしまうともやもやが残ると思って、即答しました。

待っているときは不安でしたけど、結果一緒にいられることができて、とても嬉しかったですね。」

--覚悟を決めるような出来事があったんだ。その経験を経て、念願の2人暮らしはどう?

だいすけ「以前は少し離れたところに住んでいたこともあり2週間に一度くらいしか会えなかったんですけど、今は毎日顔を見れるので嬉しいですね。

えりこ「毎日会うと嫌になっちゃうんじゃないかなんて思っていましたが、無駄な心配でした(笑)。

お互いそんなに話す方ではないので心配ではあったんですが、今となっては心地いい距離感ですね。」

だいすけ「お互いの時間を持つことも大切にしています。彼女は本をよく読むのでその時間をとったり、僕の友達と一緒に遊んだり、バランスのいい生活ができているなと思います。」

--長く付き合うための秘訣はなんだと思う?

だいすけ「距離感が大事かなと思ってます。いくら好きという気持ちがあっても、2人の距離感が違うとうまくいかないと思っていて。お互いを尊重する、ってことですかね。」

えりこ「個性を受け入れることだと思います。私と彼、好きなものは似てるけど、物事の考え方は全然違うんです。

それが新しい発見で面白いし、そうやって捉えられています。付き合った当初は戸惑うこともあったし、一緒にいると辛くなるんじゃないかと思ったこともありました。

でもそれを楽しむようにしようと思って、そうすると違う考え方でも受け入れられるようになりましたね。

とはいえ、その考えは違うと思ったらしっかり伝えるし、彼はそれを受け止めてくれるので、お互いの気持ちを伝え合うことができていると思います。」

だいすけ「自分が間違ってると思ったら、それはしっかり受け止めるようにしています。言いたいことを言える相手であること、それが大事かなって思いますね。」

--距離感か…そしたら最後に、お互いに尊敬しているところを教えて!

だいすけ「ときに優しく、ときに厳しく、いつも冷静に的確なアドバイスをしてくれて、ダメなところはちゃんと怒ってくれる、そんなところですね。

怒られることも多いんですけど、僕のために言ってくれているとすごく感じます。伝えずに我慢することがなくて、言葉のなかに愛を感じます。

えりこ「子どものように、楽しいときは本当に楽しい顔をするところですね。

こう言うと親みたいって思われるかもしれませんが、彼が全力で嬉しそうな顔をしているのを見るだけで、私は満足です(笑)。

感情をすごく純粋に表現するので、それが良いときも悪いときもあるんですけど、それくらい素直なところが尊敬できるし、私はとっても好きです。

私に対してもそうなので少し恥ずかしいんですが、私のことが本当に好きなんだなって思いますね(笑)。」

だいすけ「恥ずかしいですね(笑)。でも、彼女といると、人として成長できているなとすごく感じます。

とにかく僕にとって存在自体がすごく大きくて、今の僕に足りないところを補ってもらっている感じです。

だから、彼女の存在そのものがモチベーションに繋がってますね。」

--お互いの素直な姿勢が、その関係性を育んでいるんだね。2人とも、今日は本当にありがとう!

素直に、真剣に向き合う2人

自分の気持ちが正直に言えない、関係を悪くしたくないから心に留める。恋人に限らずとも、そんな経験がある人はきっと多いんじゃないかな。

でもこの2人を見ていると、自分の気持ちをしっかりと伝えることの大切さがひしひしと伝わってくるんだ。

相手と考え方が違ったってあたりまえ。それが人それぞれの “個性” なんだから。

個性を楽しんで受け入れること、そして自分の気持ちを伝えるということが、相手への愛なんだと思う。

思い出の地で、あのときのあの気持ちを。

3組のカップルの思い出の地を巡った今回の特集。

それぞれに印象深く残っている思い出の地と、そこで刻んだ気持ちがある。

そんな場所を巡っている彼らの顔は、そのときの自分たちを懐かしむ、幸せな気持ちに溢れていた。

せわしなく過ぎる毎日だけど、ときにはあの日のあの場所で、生まれた気持ちを探しに行こう。

その思い出の1つひとつが、僕らの今を作り上げる大事なものだと改めて気づけるはずだ。

動画でもチェックしてみてね。

みんなにカップルの雰囲気をもっと知ってもらいたくて、動画にまとめてみたよ。

よかったら、動画でもチェックしてみてね!

僕らの友達について

■だいすけ

Instagram:@fjmr_dsk

■えりこ

Instagram:@htnkerk

今回訪れた場所はこちら

■遠東(ファーイースト)阿倍野店

天王寺で人気のアジアン食堂。異国情緒溢れる店内で、タイ料理の他にも沖縄料理やエスニック料理を楽しめる。アジアンビールはすべて550円で、ランチだけでなくディナーでの利用もおすすめ。

住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋2丁目1-18 アートキューブビル 1F

Instagram:@fareast_abeno.asian

公式サイト:k434600.gorp.jp

※営業時間や定休日などは上記Instagramや公式サイトの参照をお願いします。

■MONDIAL KAFFEE 328

自家焙煎のスペシャリティーコーヒーを提供するカフェ。北堀江を中心に、個性の違う5店のモンディアルカフェを展開している。今回訪れた店舗は落ち着いた雰囲気の店内で、記事内でも紹介したモンブランが大人気。

住所:大阪市西区北堀江1丁目6-16

Instagram:@mondialkaffee328

公式サイト:mondial-kaffee328.com

※営業時間や定休日などは上記Instagramや公式サイトの参照をお願いします。

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記事の創り手について

サカモト タクミ – 取材・執筆

服や音楽、キャンプにバイク、興味のあるものは数知れず。”好き” と ”知りたい” の幅だけ人生は楽しくなる、そう考えています。読者の方にもそう感じていただけるよう、自分が好きと思うものはとことん、まだ知らないものははじっくりと、人生が豊かになるような記事を自分の言葉と感性でお伝えしていきます。

Instagram:@sktt99

ジツカワ タクミ – 取材・執筆

“たくさんの人には知られていないけど、強く光るものにスポットライトを当てていく意識” を大切に、街やお店、モノや人に寄り添ってお伝えしていきます。

Instagram:@jitsu_tkm

シミズ シュン – 撮影・編集

チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。”僕らが楽しく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切にして、日々を生きています。

Instagram:@shun_booooy

※撮影時のみマスクを外しています。また、アルコール消毒、三密の回避、検温等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで取材を実施しています。

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2020-09-19|
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