「チトセ」とは

僕は特別何かに優れているわけでもなければ、贅沢なバックグラウンドを持っているわけでもないし、はちゃめちゃに面白い人間でもない。

だからこそ、ないものねだりの人生を生きてきた。誰かのことを羨ましく思ったり、心が弱いときには僻んでしまったり。

みんなもきっと、大なり小なり、共感してくれる部分があるのではないだろうか。

それくらいこの世の中には、面白い人だったり、物だったり、コトだったりが溢れている。

 

僕の目には、彼らは人生を大いに楽しんでいるように見える。

だからいつも僕は「そのセンスはどうやって手に入れたの?  君は普段何を見ているの?」と質問が絶えない。

彼らは好きなことなら月の稼ぎ以上にその趣味に傾倒するし(それが良いことかはさておき、前のめりに情報を咀嚼し、体験していくスタンスを尊敬する)、

”好き”という感情をひたむきに追求するその姿勢は、ミーハーど真ん中の僕にとっては憧れの対象だ。

 

好きなことを語る彼らの目はいつも嬉々としているし、1つのモノについてあらゆる角度から、1聞けば10の返答をくれる。

僕がある側面からモノの良し悪しを断定していたのが、彼らの説明によってその偏見が溶けていくのをまじまじと感じさせられるのは、いつ体験しても面白い。

 

彼らのセンスをもっと知りたい。一体何を着て、何を見て、何を聴いているのか。何をルーツとしてそのセンスを手に入れたのか。

だけどいざ知りたいと思ってみても、雑誌を見たって、ウェブサイトを見たって、SNSを探ったって、なかなかその答えにたどり着くことができない。

特に男の子はその傾向が顕著ではないかと思う。

 

たとえば、大学で、街中で、おしゃれなカフェで。偶然見かけたあの人。決して特徴的なアイテムを身につけているわけでもないのに。

それなのに彼から漂ってくるあの雰囲気は、いったいどこからなんだろう?  そんな経験、みんなはしたことないですか?

 

このチトセというウェブマガジンでは、彼らのような独自のセンスを持った男の子(たまに女の子)たちに焦点を当て、ファッション・グルメ・旅・デート・ライフスタイル等々、僕らが人生をより楽しく生きるためのヒントを彼らから探り、チトセのフィルターを通してみんなに提案していきたいと思う。

だって僕らが知りたいのは、何も広告塔となるようなモデルが考えていることじゃなくて、身近にいる、それこそちょっと外した感じの喫茶店にいるシティーな彼の考えていることだ。

地元の古着屋に行ったら見かけた、小物使いの得意な彼が何を買っていったのかだ。

 

そんな感じで、遠い存在でもない、意外と近くにいるシティーボーイやシティーガールたちからヒントを得て、僕らが人生を楽しく生きるための”楽しみ方”をみんなと一緒に考えます。

共に、人生をもっと僕たちらしく。シティーボーイは1日にしてならずだ。